MAA3182SC/MAA3182SP/MAB3091SC/MAB3091SP/MAB3045SC/MAB3045SP:スイッチ設定


HDDをシステムに搭載する前に、ユーザは以下の設定端子およびSCSI終端抵抗のセッティングを行う必要があります。
- 設定端子:CN6

図1.図2.に、それぞれのモデルの設定端子の位置を示します。図3.にSPモデルのアロケーションとデフォルト設定を示します。

注 意

データ消失

1) 本節に記述されていない設定端子は、ユーザによる変更が禁止されています。工場出荷時の設定状態を変更していはいけません。
2) 電源投入状態では、以下に示す設定端子以外は設定変更を行ってはいけません。
- ライトプロテクト
MAx3xxxSP: CN7 13-14
3) 設定端子の短絡には、工場出荷時に装着されている専用短絡プラグを使用します。

SCSI ID設定端子

(1) SCA2型, 16bit-SCSI(MAx3xxxSC)

SCA型, 16bit-SCSIは、本設定端子を設けておりません。
SCSI IDの設定は、SCSIインターフェースコネクタCN1のID0,1,2,3を使用してください。
(2) Single-Ended型, 16bit-SCSI(MAx3xxxSP)
SCSI IDの設定を表1に示します。コネクタの位置およびアロケーションは図2.と図3.を参照してください。

重 要

外部オペレータパネルのCN1端子で、SCSI IDを設定をするときは、表1に示してあるすべてのピンをオープンに設定してください。
もし、どれかのピンがショートに設定されていると、SCSI IDを正しく設定できません。

表1.SCSI IDの設定(Singl-Ended型, 16bit-SCSI : MAx3xxxSP)

SCSI ID MAx3xxxSP(CN7)
7-8 5-6 3-4 1-2
0 オープン オープン オープン オープン
1 オープン オープン オープン ショート
2 オープン オープン ショート オープン
3 オープン オープン ショート ショート
4 オープン ショート オープン オープン
5 オープン ショート オープン ショート
6 オープン ショート ショート オープン
7 オープン ショート ショート ショート
8 ショート オープン オープン オープン
9 ショート オープン オープン ショート
10 ショート オープン ショート オープン
11 ショート オープン ショート ショート
12 ショート ショート オープン オープン
13 ショート ショート オープン ショート
14 ショート ショート ショート オープン
15 * ショート ショート ショート ショート
* 工場出荷時の設定

重 要

1) 同一のSCSIバス上に接続されるSCSIデバイス間で、重視したSCSI IDが存在しないよう設定してください。
2) ARBITRATION フェーズで競合した場合のSCSIバス使用権の優先順位は、以下のようにSCSI IDによって決まります。

7 > 6 > 5 > 4 > 3 > 2 > 1 > 0 > 15 > 14 > 13 > 12 > 11 > 10 > 9 > 8

各モード設定

(1) 終端電源供給設定

SCSI終端抵抗用電源(TERMPOW)をドライブから供給を行うか否かを表2.に従って設定します。
ただし、この設定は、SCA2型の16bit-SCSI(MAx3xxxSC)では設定できません。MAx3xxxSPについては図2.と図3をそれぞれご参照ください。

表2. SCSI終端電源供給の設定

HDDからのSCSI終端抵抗用電源供給の有無 CN6 1-2
供給しない オープン
供給する ショート *
* 工場出荷時の設定

(2) モータ起動モード

表3に従って、HDDのスピンドルモータの起動制御方法を設定します。この設定は電源投入時およびマイクロプログラムのダウンロード後の動作モードを決めるだけであり、どちらのモードを選択しても、スピンドルモータの停止および再起動はSTART/STOP UNITコマンドで制御することができます。
ただし、この設定は、SCA2型の16bit-SCSI(MAx3xxxSC)では設定できません。
MAx3xxxSPについては図2.と図3.をそれぞれご参照ください。
表3. モータ起動モードの設定

スピンドルモータの起動タイミング CN6 3-4
モータの起動はSTART/STOP UNITコマンドで制御 オープン
電源投入後およびマイクロプログラムの
ダウンロード後、直ちにモータが起動される。
ショート *
* 工場出荷時の設定

また、CHANGE DEFINITIONコマンドにより、スピンドルモータの起動遅延が可能となります。

ライトプロテクト、終端抵抗の設定

(1) ライトプロテクト

本設定端子で、ディスク媒体への書き込みを禁止することができます。ただし、ライトプロテクト機能は、SCA2型の16bit-SCSI(MAx3xxxSC)では設定できません。
MAx3xxxSPについては図2.と図3.をそれぞれご参照ください。
表4. ライトプロテクトの設定

ライトプロテクト MAx3xxxSC MAx3xxxSP
CN7 11-12 CN7 13-14
ライト動作を許可する オープン * オープン *
ライト動作を禁止する ショート ショート
* 工場出荷時の設定

(2) SCSIインタフェース上の終端抵抗の接続

a.SCA2型,16bit-SCSI (MAx3xxxSC)
SCA2型,16bit-SCSIは、SCSIインターフェース上の終端抵抗を設けていないため、HDD上での終端抵抗の接続設定はできません。
b.Single-Ended型, 16bit-SCSI (MAx3xxxSP)
設定端子CN6 の5-6間の設定は、HDDが装備しているSCSIインタフェース上の終端抵抗回路を使用するか否かを設定します。(表5.に示します)

重 要

本設定は外部オペレータパネルがCN1を用いて接続されている場合、A9ピン(TERM-ON)がオープン状態のときだけ有効となります。
表5. 終端抵抗の接続設定(Single-Ended型, 16bit-SCSI; MAx3xxxSP)

SCSIインタフェース上の終端抵抗の接続 MAx3xxxSP
CN6 5-6
終端抵抗回路を接続しない オープン
終端抵抗回路を接続する ショート *
* 工場出荷時の設定


[目次へ戻る]