M2637S,M2636S,M2635S,M2634S:スイッチの設定

設定端子

HDD をシステムに搭載する前に, ユーザは設定端子(JMP 1〜7)のセッティングを行 う必要があります。
図1 に, 設定端子の位置を示します。

留 意
  1. 電源投入状態で, 設定端子の設定変更を行う必要はありません。.
  2. 設定端子の短絡には, 工場出荷時に装着されている専用短絡プラグを使用して下さい。


 
図1 設定端子の位置
設定端子(JMP 1〜7)の種類と工場出荷時の設定状態を図2 に示します。
 
図2 設定端子(JMP 1〜7)
重 要
以下の説明において, 設定端子の“ショート”および“オープン”は以下の意味で使用されています。
ショート:指定されるピン間に短絡プラグを取り付けた状態
オープン:指定されるピン間から短絡プラグを取り外した状態


(1)SCSIレベル


表1 SCSIレベルの設定(JMP1)
INQUIRYデータINQUIRY
VPD 情報
3-4
モードバイト3, ビット3〜0
(ANSI Version)
バイト3, ビット3〜0
(Response Data Format)
バイト7
(装備機能)
SCSI-2
モード
'0,1,0'

(SCSI-2)
'0,0,1,0'

(SCSI-2)
ビット対応にHDDに装備されている機能を示す 有効 オープン
SCSI-1/CCS
モード
'0,0,1'
=ANSIX3.131-1986
(SCSI-1)
'0,0,0,1'
=ANSIX3T9.2/85-52
(CCS)
全ビット'0' 無効 ショート *
*工場出荷時の設定




(2)ユニットアテンション報告モード

HDD がユニットアテンション条件を保持しているときに受け取ったコマンドに対する応答方法を, 表2 に従い設定します.この設定はシステムの要件によって選択しますが, SCSI標準仕様(出荷時の設定) を使用することを推奨しています。


表2 ユニットアテンション報告モードの設定(JMP2)
ユニットアテンション条件保持状態時のHDD の応答JMP2
INQUIRY コマンド, またはREQUEST SENSE コマンド以外のコマンドに対してはCHECK CONDITION ステータスを応答します.
(SCSI標準仕様)
ショート*
受け取ったすべてのコマンドは, 正常に実行します.
(ユニットアテンション条件に起因したCHECK CONDITION ステータスは報告されません.)
オープン
*出荷時の設定



(3)SCSIバスパリティ

SCSIデータバスのパリティビットのチェックを行うか否かを, 表3 に従って設定 します.


表3 SCSIバスパリティの設定(JMP3)
HDDによるSCSIデータバス のパリティチェックJMP3
実行するショート *
実行しないオープン
*工場出荷時の設定



(4)モータ起動モード

表4に従って, HDD のスピンドルモータの起動制御方法を設定します. この設定は電源投入時の動作モードを決めるだけであり, どちらのモードを選択しても,スピンドルモータの停止および再起動は START/STOP UNITコマンドで制御することができます.


表4 モータ起動モードの設定(JMP4)
スピンドルモータの起動タイミングJMP4
電源投入後, 直ちに モータが起動される.ショート *
モータの起動は START/STOP UNIT コマンドで制御オープン
*工場出荷時の設定



(5)SCSI ID

表5 に示すように HDD自身の SCSI IDを設定します.


表5 SCSI ID の設定 (JMP5〜JMP7)
SCSI IDJMP5JMP6JMP7
0オープンオープンオープン
1ショートオープンオープン
2オープンショートオープン
3ショートショートオープン
4オープンオープンショート
5ショートオープンショート
6オープンショートショート
7ショート*ショート*ショート*
*・・・工場出荷時の設定



留 意
SCSI ID は設定端子のJMP5〜JMP7またはSCSIインタフェースのピン5〜7のどちらか一方でしか設定することができません. SCSI ID の設定に使用しないピンはオープンにしてください. 両方とも設定するとドライブの動作に異常が生じる場合があります.


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